ハウス栽培のメロンは成長がとっても早い
今まで私たちは親ヅルを摘心せずに上に伸びたツルを後ろに設置した支柱に引っかけて
ぶら下げて伸ばすという方法をとっていたのですが
ついに先端が地面についてしまいツルを伸ばせる場所がなくなってしまいました。
ビニールハウスで育てると成長があまりにも早すぎます。ちょっと気を抜くと脇芽がバンバン生えてきます。アカンやつです。
これどうしようか……となっていた時に熊谷のお客様の所に伺う機会があり
ビニールハウス内をじっくりと観察させていただいたので
それを参考にメロンのおうちをリフォームすることにしました。
ただこのツルの伸ばし方には少し問題があったのです。
家庭菜園をしている人全員が工作が得意なわけではない
というのも、これはビニールハウスに支柱を支えられるような木材を取り付けていて
メロンのツルがビニールハウスの上部に沿って伸びるようになっているんです。
ある程度DIYに慣れている人ならまだしも木材を買って自分でカットして取り付けは
DIY初心者や工作をしたことない人にはちょっと難しいのでは……?と考えたので
今回は家庭菜園で使うような支柱で簡単にできるようにアレンジをして作ってみました。
用意するものは
2mほどの支柱4本とビニール紐だけです
(ビニール紐とは言いましたがやや太めの紐なら何でも大丈夫です)
身長が低い方は小さい脚立も用意してください。
ちいさめの台だと届かず背伸びをしている時に足がつります(˙-˙)
台風の中での撮影なので写真が全体的に暗いのはお許しください
まず支柱の両端と真ん中の3か所に巻き結びであらかじめ紐を結わきます。
巻き結びの方が片結びや本結びよりなんとなく安定する気がします(当社比)
これを4本全てに行います。紐は60㎝ほどあると安心です。
結わいたらビニールハウスのパイプに取り付けていきます
(今回は黒い紐を使っています)
横に移動しないようにパイプを連結している金具に引っかけて結んだりすると良いかもしれません。
これをメロンが生えている真上のパイプとビニールハウスの真ん中のパイプに2本ずつ取り付けます
これで完成!と言いたいところですがこれだけだと支柱がかなり揺れてしまうので
紐をピンッと張って隣のパイプに支柱の両端と真ん中の3か所を固定していきます。
こんな感じ。これは固定できていれば大丈夫なので結び方は適当です
端側の支柱はハウスの一番端のパイプに固定してあれば大丈夫です。
これは両端の2か所でも問題ないです。
今回はメロンがかなり成長している段階でのリフォームなので支柱をぶら下げているだけですが
成長初期にこれを取り付けるのならばメロンの真上の支柱からビニールハウスの真ん中の支柱に
誘導できるように太めの紐やワイヤーをあらかじめつけておくと良いかもしれません。
ビニール紐を2重にして使用するでも大丈夫です
メロンの実にも一工夫
自分で育てて食べるとは言えやっぱりなるべくメロンに傷が無い状態で食べたいですよね
人工授粉をして、実が成って、そのまま実が大きくなるまで放置してしまうと
支柱にぶつかってメロンに傷がついてしまったりするので
余っているビニール紐を使って傷対策もしていきます。
やり方はとっても簡単
メロンが成っている根本の茎にビニール紐を引っかけて先ほど取り付けたメロンの真上の支柱に結び付けるだけです。
メロンの親ヅルから離すように吊るすとメロンを支えている支柱とぶつかって傷が入ることが少なくなります。
因みにこの写真に写っているメロンは5日でこんなに成長しました
影になってしまってわかりにくいですが楕円形だったメロンがきれいな丸に成長しています。
このまま傷がつかずに成長してくれたらうれしいですね(o^―^o)
台風への対策をしよう
実はこの作業をしている時はちょうど連日メディアで大型台風の報道がされている時だったのと
最近台風からビニールハウスを守る方法を検索している方が増えてきているのでおまけ程度にはなりますが
家庭菜園用のビニールハウスでの対策という前提でちょこっとだけお話しようと思います。
これはお客様には説明しているのですがもし、とてもとても大きな台風が来ることになったら
ビニールハウスのフィルムを全て剥がすことをお勧めしています。
いくら頑丈なパイプとはいえ曲がるときは曲がりますし、折れる時は折れます。
フィルムを剥がすことで風を受け流すことができ、パイプへの負荷を最小限にできます。
パイプが駄目になるとビニールハウスを再度施工する必要が出てきてしまうので
パイプが壊れるよりも安価なフィルムだけで被害を済ませようというものですが、
強風と大雨でメロンなどの砂漠原産の作物が駄目になってしまう可能性が高いというデメリットも存在します。
何事もメリットだけではないのでデメリットがあることも踏まえてビニールハウスを台風から守ってあげてください。