野菜のおうちで繋がる地域の輪

2022年7月19日

農福連携に協力

いきなりですが皆さん農福連携って言葉、知っていますか?

実は農福連携は農林水産省が推進していてHP(https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kourei.html#:~:text=%E8%BE%B2%E7%A6%8F%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)もきちんと製作されている国全体で頑張っている立派な取り組みです。

詳しいことは上記のリンクに書かれているので割愛しますが簡単に説明すると

『障がいを持つ方々が農業を通じて社会に積極的に参加することを実現する』

という取り組みです。

実は4月に農福連携事業の一環として地元市役所のお隣にあるおあしすの屋上にビニールハウスを提供し、農福連携に協力してきました。

どうして急に農福連携…?と思われた方もいると思いますが

地元の吉川市では少し前まで障がい者の方々が焼いたクッキーを市役所の隣で販売していました。

紅茶クッキーが本当に美味しくて私もよく買いに行っていたのですが

販売コーナーが突然なくなってしまいまして……

市民から人気が高かっただけにどうしてやめてしまったのという声が上がっていたところ

代わりに同じ施設内に野菜のおうちのビニールハウスを使用して

農家さんが提供したハーブを障がいを持つ方々が育てて

ハーブティーなどに加工して販売しよう!という取り組みを行うことになったからです。

 

今回はオアシスでの施工で工夫した点を2つほど紹介したいと思います。

 

施工の様子

 

今回の場所はいつも施工しているような畑とは違い深さが20㎝程の土を入れただけの花壇。環境が今までとはまるっきり違いました。

加えて20㎝の内の数センチは軽石の層になっており、いつもと同じ様に施工を行うと

強風が吹いた際、ハウスが根本から吹っ飛んでしまう恐れがありました。

普段表面から350mm埋め込むパイプが埋め込めない為今回は重りに穴を開けて金具を通し、

土台のパイプに固定して風で飛ばされないように工夫を施しております。

また、側面の一番下のフィルムを30cmほど掘って埋める作業があるのですが深さが足りず、

かといってその20㎝に無理やりフィルムを埋めようとすると固められていた土が柔らかくなり強度がえらく下がってしまう……

色々考えた結果最終的にフィルムをピンで地面に留める方法で進めました。

フィルムを折り返して留めることで水が浸入してしまうことがぐっと少なくなります。

 

マニュアル通りの施工ではなく、こういった臨機応変な工夫ができるのも技術を持つ職人さんが施工するからこそなのです。

 

施工を終えて

4月上旬に施工を終えたはずのに施工事例の更新がなんでこんなに遅くなったかと言いますと

そんなこんなで作り上げたビニールハウスに最近ようやく農家さん達から提供していただいた

ハーブたちがようやくお引越ししてきたからなんです。

どうせ皆さんに紹介するならばハーブたちが生き生きとしている写真を使いたいなぁ、、と

 

この天気で葉が焼けてしまわないようにときちんと遮光もされていました。

 

お恥ずかしいことに農福連携という言葉を今回の施工を通じて初めて知ったのですが

アグリセラピー(農業を通じて心のケアを行うもの)といいなんといい

園芸療法というものは人と植物のどちらも生き生きとさせられる本当にすごいものなのだなと

国が推奨している理由がなんとなく理解できた気がしましたし、

なによりこの試みは

苗を提供する農家さん、

ハーブを育てて加工する障がい者の方達、

それを購入して消費する市民

本当の意味で地域の輪が今よりもっと広がっていくのではないかと期待をしております。

 

 

新しい挑戦にも

実は最近、幼稚園などでビニールハウスを使った農業体験を行いたいとお誘いがありました。

というのも、今の農業体験は苗を埋めて収穫するだけで育てるのは農家さんという形がとても多く、

自分自身で育てるという過程がありませんでした。これでは農業体験ではなく収穫体験なのではないか…と。

私達は子ども達に

農業体験で1から育てることの大変さと、

やさしさを持って植物を育てる大切さ、

そして、1人ではなくグループを組んで仲間と一緒に挑戦する楽しさを知ってほしいと思っております。

そこでこの農福連携の経験を活かして

子ども達が野菜を1から育ててそれを農家さん含め地域の方達がサポートするという

農家さんが主体ではなく子ども達が主体の「地域を巻き込んだ農業体験」にしたいと考えています。

 

この取り組みはまだまだ先の予定なので次の報告まで時間が空いてしまうかもしれませんが、

進展があれば今後ブログ内等で報告をしていきたいと考えています。

長い目で応援していただけると嬉しいです。

 

 

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